WORKS
Biography
谷口実里
1996年生まれ京都府出身。現代社会における「種として眠っている声」に耳を傾け、ケアの視点を取り入れながら自己の内面ひいては他者との関係性を見つめて作品を制作する。
その表現方法は絵画やインスタレーション、パフォーマンスやエッセイ執筆など多岐にわたり、生み出される作品は自身の体験が色濃く反映されている。
近年では自然の中で耳をすませ、そこから聴こえてくる植物の声を絵画として視覚的表現に翻訳することを試みた「Voice of Plants」、こぼれ落ちて点在していくだけの記憶を現在へと繋ぎとめる「点が点へ、線があなたへ」、元引きこもり当事者のカーテンを用いて制作した「外の世界を見るための窓をつくる」等を手がける。
また表現を通した居場所づくりにも関心を寄せ、2021年に「絵画教室amedemo」を立ち上げる。天気のように移り変わる心の動きを見つめ、描くことを通して心を解きほぐすことを目的に、子どもからお年寄り、ハンディキャップの有無の垣根を越えて、誰もが安心して自分自身を表現することができる教室づくりを実践している。 (最終更新日 2024.8.24)